2014.12.12

近隣スポット紹介 定義山編

今回ご紹介するのは「定義山」
地元の人ならだれでも知っている、青葉区大倉地区にあるお寺です。

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お寺の正式名称は「極楽山 西方寺」と言います。定義如来と呼ばれる阿弥陀如来を本尊とする、浄土宗のお寺です。
地元では「定義山」(じょうぎさん、じょうげさん)という愛称が定着しており、逆に「西方寺」という名前を聞いてもピンと来ない仙台市民は多いです。

 

平重盛(平清盛の子)の重臣であった平貞能が源氏から逃れてこの地に隠れ、重盛公から託された阿弥陀如来を祀ったのが由来とされています。
地元では、縁結び・子宝祈願・安産祈願の如来様として有名で、浄土宗のお寺では珍しく祈祷していただくこともできます。

 

新本堂の目の前にも駐車場はありますが、ここはぜひ参道側にある駐車場に車を停めて参拝しましょう。(理由は後述)
参道の突き当りに、まず旧本堂地区があります。

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山門をくぐると、階段の上に六角形の大きなお堂が姿を現します。

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旧本堂の貞能堂です。このお堂の下に貞能公のお墓があるそうです。
山門・貞能堂ともに、細かな装飾は目を見張るものがあります。

 

そして貞能堂から少し離れた奥に新本堂地区があります。
新本堂の巨大な姿は圧巻です。こちらも六角形をした建物で、こんな山奥にどうやって建てたのだろうと不思議になるくらいに大きな建物です。

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階段や坂が多い旧本堂地区とは異なり、こちらは段差は無く広々とした配置になっておりますので、お子様もお年を召した方も参拝しやすいと思います。

 

総ヒバ造りの新本堂は、祈祷中でなければ中に入って参拝することもできます。堂内の装飾は旧本堂の装飾に負けず劣らず、ち密で豪華。ずっと見ていられそうな不思議な感覚になります。

 

平日の午前中に写真を撮っていますので、ほとんど人が写っていませんが、これが週末ともなると境内は多くの参拝客でにぎわいます。
年間の参拝客は約100万人もあることから、山奥のお寺にもかかわらず参道は飲食店や土産物店が何件も連なっています。

 

その中でもひときわ人気となっているのが「定義とうふ店」。参道側駐車場の目の前にあります。参拝後はぜひこちらにお立ち寄りいただくことをオススメします。

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ここの「三角あぶらげ(油揚げ)」が定義山の名物となっており、地元民にとって定義山への参拝と「あぶらげ」は切り離せないセットになっています。
中には「あぶらげ」を食べるついでにお参りに来るという本末転倒な人もいるとかいないとか。

 

「油揚げ?」と侮ることなかれ。サイズは手のひら程もあり、厚さも厚揚げと見紛う程。写真の割りばしとの比較でその大きさがわかるかと思います。

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外はカリカリ・サクサク。中はフワフワ。お味噌汁や煮物に入っている油揚げとは一味も二味も違います。
揚げたてアツアツを店内もしくは店舗すぐ隣の飲食スペースで食べるのが一番おいしい食べ方。お好みで七味唐辛子と醤油をかけていただきますが、まずは何もかけずに一口食べてみてください。豆腐本来の、と言うより大豆本来の甘みが口いっぱいに広がります。
この他にも持ち帰り用の油揚げやお豆腐も販売されています(おそらく本来はこっちがメインだと思います)。定義山に立ち寄る予定のある方は、ぜひ車のトランクに持ち帰り用のクーラーボックスを忍ばせて来られることをオススメいたします。

 

当館から定義山までは車で約40分、国道48号線から県道263号→県道55号と走っていきます。
国道48号線からの分かれ道には大きな看板があります。48号線以外はずっと山道を走りますので、通行には十分お気を付け下さい。